弁護士費用保険「Mikata」に入ると、離婚や遺産相続問題の弁護士費用の負担が軽くなります
相模原の弁護士の多湖です。
先日神奈川県弁護士会において、弁護士費用保険Mikataに関する研修があったので弁護士保険のご紹介です。
弁護士費用はお高い!?
「弁護士費用は高い。」日本に根強いイメージですが、病院にお支払する医療費も本当はすごく高いんです。
交通事故は自由診療で治療されることが多いので、その明細書を目にすることも多いのですが、ビックリするくらい高い医療費がかかっていることがあります。
国民皆保険があるからこそ一回にお支払する金額は抑えられていますが、保険がなかったらと思うとゾっとする金額です。
弁護士費用が高く感じるのは、保険制度がなかったから、もしくは保険が社会に浸透していないというのは大きな要素だと思います。
日本初の弁護士費用保険
最近、交通事故などの突発的な事故について、弁護士費用特約というのは広がりを見せていました。
交通事故でご相談に見える方は大抵、自動車保険に弁護士費用特約をお持ちです。
自動車保険に弁護士費用特約さえあれば、万一交通事故にあっても弁護士費用に頭を悩ませる心配はいりません。
これに対して、突発的に生じる事故以外の、離婚問題や遺産相続問題、騒音などの近隣問題、欠陥住宅、学校でのいじめ、労働問題などに使える弁護士費用保険はありませんでした。
突発的な事故以外の部分の弁護士費用、それを日本で初めて保険にしたのが、「弁護士費用保険Mikata」です。
具体的にどのような場合に保障されるか
パンフレットに乗っている例は、
①東京都 40代 女性
路上でケンカをしていた外国人が投げたガラスのコップが私の顔に当たり、大けがをしてしまいました。数日後、外国人側の弁護士から30蔓延で示談に応じるよう求められました。
とても不安になり、弁護士に依頼して交渉してもらいました。結果、300万円の示談金を得ることが出来ました。
②神奈川県 40代 男性
出張の帰りにスーツケースを引いて歩いていたところ、何者かが私の引いていたスーツケースに引っ掛かり転倒しました。その際、転倒した方のスーツが破損してしまったようで、スーツダイヤ慰謝料などで、95万円を請求されてしまいました。私の不注意もあったかとは思いますが、慰謝料も含めてこんな高額な請求をされ、納得できなかったため、弁護士保険Mikataを利用して弁護士に相談しました。95万円が5万円に減額されました。
といったものですが、これ以外にも離婚や相続、いじめ問題、労働問題など幅広い分野に適用があるようです。
Mikataで保障される保険金額
簡単に説明すると、
①交通事故や交通事故以外の突発的な事故=急激かつ偶然な外来の事故による身体の障害または財物の損壊に係る法的トラブル(特定偶発事故)については、しっかり保険基準内でやってもらえる一般的な弁護士に依頼すれば、300万円まで弁護士費用(着手金、報酬金、日当等)が保障されます。
②それ以外の法的トラブル(一般事件)については、着手金-5万円×70%が支払われます(限度額は100万円)。
これに入っていれば、交通事故とその他の事故はカバーされますので、むしろ一般的な交通事故の弁護士費用特約はつけなくても良さそうです。
離婚や相続、労働問題などの「一般事件」についての着手金の多くは100万円まで保障されますが、報酬金は保障されないようです。それでも、弁護士の報酬は相手方から回収した金額から支払うことが多いので、経済的に辛いときの最初の着手金を保証してもらえるのは大きいと思います。
保障金額に関する詳しいことは公式ホームページをご参照ください。
http://preventsi.co.jp/product/details
安い保険金額で皆が気軽に入れるようになって欲しい
「自分は悪いことしないから弁護士の世話になることなんてない。保険も要らない。」という考え方もあるかもしれませんが、他方で、「まさか自分がこんなことになるなんて。」というのも皆さんおっしゃっていることです。
病気と同じで自分が悪くなくても、事故は起きますし、相手ともめてしまうこともあります。
「弁護士は社会問題の医師」と例えられることがありますが、もしもの時に備えた保険が、もっと安く、もっと広く広がって欲しいと思います。
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