劇場版名探偵コナン・ゼロの執行人に見る弁護士の世界
こんにちは、相模原の弁護士の多湖です。
先日の土曜日に休日出勤後、名探偵コナンのレイトショーに行ってきましたのでその感想です。
全部の劇場版見てます。
映画のポスターは著作権が怖くて張れないので、こちらを確認してください。
http://eiga.com/movie/88216/photo/
コナンは特段好きというわけではないのですが、単行本を全て買い、劇場版も全て見ているという・・。
劇場版は特に面白いので、ついつい見てしまいます。
今回も迫力あって面白かったです。
けれども弁護士と検察官の情けなさが目立つ映画
ネタバレはNGですので、詳細は書きませんが、しかし、コナンで弁護士が滅茶苦茶活躍している場面てあまりない気が・・。
警察と公安、CIA、FBIは普段からヒーローですけどね・・。
今回も弁護士はいいとこなし。
照明さん、もう少し光を、ライトを・・。
ケー弁という言葉
映画の中で妃弁護士(毛利小五郎の別居中の妻)の口から、「ケーベン」という単語が発せられます。
これを聞いて「おや?」「ケーベンとは何ぞや。」と思いました。
刑事弁護ばっかりやっている弁護士のことか、弁護士会の刑事弁護センター所属の弁護士のことからしら。
などと色々考えていると、「携帯電話で仕事を取る弁護士」のことを「ケーベン」というらしいです。
自宅を事務所登録している人のことを「タク弁」というのは知っていましたが、「ケー弁」は知らなかった。
しかし、弁護士会に登録する時に、事務所の住所と固定電話、FAXの情報は渡さないと登録がそもそも出来ないはず・・。
開業弁護士しか知らないと思いますが、弁護士会からは、この情報を提供しないと登録させてもらえないと言われます。
知っている人にも事務所がない人は見たことないしな・・。
うーん、「ケー弁」か。
きっとこの弁護士さんは、誰か知り合いの事務所に登録だけさせてもらって普段は携帯電話で活動しているのだろうと納得。
もしくはコナンの世界では、そうなのかもしれない。
ちなみに現実世界では、例え司法試験に受かって司法修習を終えていようと(有資格者)、弁護士会に登録せずに弁護士業務を行うと「非弁行為」として捕まります。
弁護士法違反です。
妃弁護士は町弁?
弁護士には大きく分けて
①企業法務弁護士
②企業内弁護士
③町弁
がいるような気がします。
①は企業法務を中心に扱う事務所に所属する弁護士です。
離婚や相続、交通事故等はあまりやらないことが多いみたいです。
②は企業の法務部に所属する弁護士で、有資格にて法務部の業務を行いますが、そもそも弁護士登録していない方も多いです。
③は地域に根差して離婚相続問題や、一般民事、刑事事件等を扱う弁護士です。中小企業の企業法務も扱いますので、基本的に法的問題全般でしょうか。
派生して債務整理しかやらない弁護士をクレサラ系とかそれぞれ呼んだりします。
そしてどうやら妃弁護士は、③の町弁に該当するようです。
企業法務もやっているっぽいですが、前に離婚事件の相手方に恨まれて事件に巻き込まれている点、今回の映画でも刑事事件をやっているっぽい発言がある点から、妃弁護士は町弁ですね・・。
見た目はバリバリのキャリアで、ビジネスローバリバリ、超お金持ちに見えますが、きっと町弁です。
有名人や大事件だからという理由だけで断ることはあまりない。
妃先生、有名人や大事件だからやらないというのはあまりありません。
同じ弁護士ですから、悲しいこと言わないでください。
業務過多で手に負えない等の理由はあるかもしれませんが、これらの理由だけで尻込みというのはあまり考えられません。
特に人権派と呼ばれる先生方はむしろ相手が巨大であるほど燃え上がるタイプの人種ですので。権力から睨まれるとか全く意に介さないと思います・・。
私もそういった先生方を多数存じあげてますが、引き下がるイメージがわかない。
実際には大事件で、一つの事務所で対応できないときは、弁護団を組むことが多いです。
弁護団を組むメリットは、たくさん人がいるので、事情聴取を~弁護士、争点ごとの担当を~弁護士、団長や事務局長が全体のマネジメントをしたりと役割分担できることです。
刑事事件であれば、裁判員裁判は三名まで複数選任をすることも出来ます。
修習過程や法律概念はうーん。
「不起訴」とか「罷免」といった法律用語の使い方には、ちょっと「うーん。」というところがありました。
コナンの世界だから現実世界とはちょっと違うのかしら。
うーんでも。
お医者さんも医師のドラマで思うところが多いと聞くし。
仕方ないのかな。
でもほんのちょっと直せば、良くなるのに。
リーガルチェック受けなかったのかしら。
最近はテレビ番組もリーガルチェック受けていると聞くのに。
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